そのメール、活動履歴に残ってますか?Einstein活動キャプチャで“営業の抜け”ゼロへ

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メールとカレンダーの予定がCRMに自動記録される様子(Einstein活動キャプチャ)

メール・カレンダー連携で営業のやりとりを自動でSalesforceに記録。入力漏れ・更新忘れを防ぎ、リアルタイムで正確な情報共有を可能に。

営業現場の“あるある”から

「昨日の打ち合わせ内容、どこまで登録したっけ…」

「確かにメールはしたけど、活動履歴には残していない…」

「後任に引き継ぎたいけど、対応履歴が歯抜け状態でしか残っておらず正確に伝えられない…」

こうした営業担当者の“あるある”に、心当たりがある方も多いのではないでしょうか?

営業という仕事は、とかく“現場での動き”が多く、メール、電話、Web会議、訪問と、あらゆるチャネルでお客様とコミュニケーションを取っています。

しかし、こうしたやり取りのすべてを、逐一SalesforceなどのCRMに手動で記録するのは現実的ではありません。

実際、営業担当者の1日のうち25〜30%が「報告・記録業務」に費やされているというデータもあるほどです。

そこで注目されているのが、Einstein活動キャプチャという機能。

営業現場の“記録の手間”と“情報の抜け漏れ”という2つの課題を、同時に解消してくれる頼れるパートナーです。

Einstein活動キャプチャとは?:営業支援の“縁の下の力持ち”

Einstein活動キャプチャは、Salesforceが提供する自動記録連携機能です。

OutlookやGmail、Googleカレンダー、Outlookカレンダーなどの外部ツールとSalesforceを連携させることで、営業が普段どおりに行っている「メール送信」「会議予定の作成」などの行為を、そのままSalesforceの活動履歴として記録してくれます。

自動でキャプチャされる情報例

  • 顧客とのメールの送受信 
  • 顧客との会議予定(日時・出席者・タイトル) 
  • 会議の参加者情報と関係オブジェクトの関連付け 
  • メール本文のプレビュー(設定に応じて)

営業担当者がSalesforceを開かなくても、
自分の行動がSalesforceに「勝手に記録されている」状態をつくることができるのです。

活動の“抜け”をゼロにするインパクト

Einstein活動キャプチャの最大の価値は、なんといっても記録漏れを限りなくゼロに近づけられる点です。

たとえば以下のような課題が一気に解消されます:

Before / After(Einstein活動キャプチャの導入効果)
Before(導入前) After(導入後)
忙しくて活動記録を忘れる自動でメール・会議が記録される
上司や他メンバーが最新のやり取りを把握できないSalesforceを見れば一目で状況が分かる
担当者交代時に引き継ぎミスが発生Salesforceに過去の履歴がしっかり残る

この“営業活動の可視化”が進むことで、上司のマネジメント精度も上がり、チームとしての営業力が底上げされます。

チーム営業にこそ効く!活用シーン3選

1. 引き継ぎミスを防止

急な異動や退職でも、過去のやり取りはSalesforceに自動で残っているため、スムーズに担当交代が可能。

2. 営業レビューがスムーズに

商談レビューの際、「このお客様には誰が、いつ、どんなメールを送ったのか」が一目で分かり、適切なアドバイスができる。

3. 複数名でのアカウント対応も安心

インサイドセールスやマーケとの連携が必要な場合も、すべての接点情報が共有されているので、対応が漏れない。

よくある誤解とその解消

「メールの中身までSalesforceに保存されちゃうの…?」

メール内容の表示範囲はユーザーごとに設定できます。プライベートな情報や機密情報を自動表示させないような制御も可能です。

「勝手に記録されるのって、ちょっと怖い…」

あくまで“自分の行動の補完”をしてくれる機能です。自動で登録された活動は、後から確認・管理もできるため、コントロール可能な仕組みになっています。

導入のその先に見える“営業の進化”

Einstein活動キャプチャは単なる“記録の自動化ツール”ではありません。

それはむしろ、営業スタイルの進化を促す装置です。

  • 報告にかかる時間が減り、より多くの時間を商談や関係構築に費やせる
  • データに基づいた営業マネジメントが可能になる
  • 組織全体でお客様との接点を“資産”として活用できる

つまり、個人戦からチーム戦へ、そしてデータドリブン営業へと進化するきっかけなのです。

最後に:あなたの会社の営業活動は、ちゃんと記録されていますか?

営業の世界において、「誰が、いつ、どこで、どんな会話をしたか」はお金以上に価値ある情報です。

その情報を取りこぼさずに蓄積し、活用していくために。

Einstein活動キャプチャという“見えないアシスタント”を、あなたのチームにも導入してみてはいかがでしょうか?

「そのメール、活動履歴に残ってますか?」

今こそ、“抜けのない営業”を始めましょう。

現在ご利用中のSalesforceにEinsteinを組み合わせて、営業活動の効率をさらに高めたいとお考えの方へ。

弊社プロセス・テクノロジー事業本部では、Einsteinの導入支援はもちろん、日々の運用サポートまで幅広く対応しています。

また、より大きな視点での営業戦略設計や、レベニュープロセス全体の最適化、さらには伴走支援・業務のアウトソースまで、トータルでご支援することが可能です。

ぜひお気軽にご相談ください。

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2002年の設立以来、インサイドセールスによる法人営業改革の支援を行ってきた「ブリッジインターナショナル」。日本におけるインサイドセールスのリーディングカンパニーとして、IT、通信・情報、流通、製造などの幅広い業種の企業に対し、「仕組み」「リソース」「道具」などさまざまなインサイドセールスのサービスをご提供し、多くの実績を積み上げてきました。当コラムは、多数のクライアント企業でインサイドセールス組織の立ち上げ・導入支援・MA活用支援などに携わってきたコンサルタントが、これまで蓄積したノウハウを元に執筆したものです。

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