営業担当が商談後に活動登録する。これはどの企業でもごく当たり前のワークフローです。しかし、その「当たり前」の中に、いまだ多くの課題が潜んでいることをご存じでしょうか?
目次
“感覚メモ”が生む3つの課題
- 内容の抜け漏れ: 商談後の記録は、営業担当の記憶や感覚に頼る部分が多く、「言った/言ってない」「重要な話が記録されていない」といったリスクが発生します。
- 属人化: 営業が話した内容が個人の頭の中にしかなく、他メンバーやマネージャーが状況を正しく把握できないことも。
- 記録の手間と後回し: 活動登録は手間がかかる作業。つい「あとで入力しよう」と後回しにされ、結果として精度もタイミングもズレていきます。
このような課題を放置したままで、営業組織全体のパフォーマンスを高めるのは難しい。
では、どうすれば?
会話こそ最大の“資産”
Salesforce Einstein会話インサイトができること
顧客との商談で交わされる言葉のひとつひとつには、ニーズ、課題、競合の情報、意思決定のヒントなど、営業にとって非常に価値の高い“資産”が詰まっています。
しかし、それらの情報を感覚や記憶に頼って処理していては、活かしきれないまま埋もれてしまうことも。
SalesforceのEinstein会話インサイトを使えば、商談時の音声データから重要な情報を自動で抽出・構造化し、直後に“見える化”できます。
例えば:
- 顧客が話したキーワード(製品名、競合名、価格、懸念点など)を自動検出
- ネクストアクションを自動でリストアップ
- 話者ごとの発言量や感情トーンの分析
つまり、「営業が何を話したか」「顧客がどう反応したか」「次に何をすべきか」を、直感的に把握できるのです。
会話という“資産”を、チームの意思決定や成果につなげるための強力な武器——それがEinstein会話インサイトです。
商談データの活用、ハードルは意外と低い
「でも、音声データってどうやって取得するの?」という疑問もあるかもしれません。
実は、Einstein会話インサイトは、普段使っているZoomやTeams、Google Meetなどのオンライン会議ツールと連携しており、録音・録画された音声を自動で取り込むことが可能です。
また、コロナ禍以降、リモート商談の定着により録音・録画への抵抗感も大きく減少。
「記録するのが当たり前」の文化が広がったことで、こうした音声解析の導入がより自然に、現場にフィットするようになりました。
商談の質を、組織で底上げする
Einstein会話インサイトは、単に営業メモをラクにするツールではありません。
商談という“ブラックボックス”を開き、組織全体でナレッジを共有できるようにするための仕組みです。
- 新人がベテランの商談スタイルを学べる
- 上司が適切なフィードバックをタイムリーに行える
- 売れる営業の“再現性”が高まる
商談が可視化され、組織で共有されるからこそ、「売れる会話」が再現できるようになります。
さらに、特別な準備をしなくても、普段のZoomやTeamsの録音から自動でデータを取り込めるため、日常の延長線上でナレッジが自然と蓄積されていくのも大きなポイントです。
これまで感覚で補っていた部分に、データと客観性を加える。
そのインパクトは、営業の効率化だけでなく、成果の最大化にも直結します。
デジタル化が進む今こそ、AIを活用した営業戦略を取り入れてみてはいかがでしょうか?
現在ご利用中のSalesforceにEinsteinを組み合わせて、営業活動の効率をさらに高めたいとお考えの方へ。
弊社プロセス・テクノロジー事業本部では、Einsteinの導入支援はもちろん、日々の運用サポートまで幅広く対応しています。
また、より大きな視点での営業戦略設計や、レベニュープロセス全体の最適化、さらには伴走支援・業務のアウトソースまで、トータルでご支援することが可能です。
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