本コラムはデジタルインサイドセールスのサービス提供に向けて
 AI(人工知能)に関して試行錯誤をコラム化したものです。
※出所:マイクロソフト
初めまして、開発担当のキタムラと申します。
 AI関連のプロジェクトを進めていく中で、様々な技術を試したり、導入した際に、実際に起きたことなどを
 ブログに書き、これから始める人たちのお役に立てればと思っております。
先日、Microsoft de:code2017に参加し、その中でCNTKを利用したハンズオンがありましたので、
 実際に触ってきました。
■Microsoft Cognitive Toolkit(CNTK)とは
 マイクロソフトのAI関連サービスの中で下記のような位置づけで、
 大規模データを活用する深層学習・強化学習用フレームワークです。
 https://azure.microsoft.com/ja-jp/suites/cortana-intelligence-suite/
【特徴】
- オープンソース
- OSはLinuxとwindows対応
- 利用可能言語はPython,C++,BrainScript
- 学習済みモデルはC#で動かすことが可能
その中で、CNTKツールを使えるまでの環境構築でいくつかつまづいたため、備忘も兼ねて書いていきたいと思います。
1.ローカル環境で実施(失敗)
 OS:windows10
 言語:python2.7.13
まずは環境構築から。
 環境構築方法はこちら↓
 https://github.com/Microsoft/CNTK/wiki/Setup-Windows-Python#anaconda3
pythonはすでにインストールしているから、Anaconda3のインストールはすっとばして、
 CNTKのインストールへ!
(画像をクリックすると大きな画像を表示します)
ん?失敗。。。
 あ、pythonのバージョンが違うから、別のホイールを選択!
(画像をクリックすると大きな画像を表示します)
やっぱりダメ。。。
 ローカル環境はAnacondaを使わず、単純にpython2.7をインストールしただけの環境のため、
 CNTKをインストールできなかったようです。
 本来なら、Anacondaをインストールして試したいところでしたが、python自体は別PJTで利用しているため、あまり環境を変えたくない。。。
 ということで、別の方法に変更。
2.Azure仮想マシンを使用
 AzureのMarketplaceにWindowsのCNTK GPUバージョンで環境構築されたVMイメージが出ています。
 https://azuremarketplace.microsoft.com/ja-jp/marketplace/apps/microsoft-ads.dsvm-deep-learning?tab=Overview
 
 こちらを使えば、環境構築の手間もなく、GPU使用のマシンを楽々使えるように!
 (GPUマシンなので課金額は少しお高めですが、試すのは数時間なので気にしないことに。)
 ちなみに無料枠では登録できなかったそうです。(他のユーザさん)
 Azureポータルにログインし、「新規」からdeepと検索すれば候補も出てきますので、こちらから進んでいけば、構築できます。
 ↓リージョンはVMのNCシリーズが利用可能な場所を選択。(2017年5月現在アジアは不可でした)
(画像をクリックすると大きな画像を表示します)
↓VMサイズはとりあえず最小サイズ選択
(画像をクリックすると大きな画像を表示します)
 
(画像をクリックすると大きな画像を表示します)
であとは進めていけば、数分でVMマシン作成です。
AzureポータルでVMマシンが作成できたことを確認し、VMマシンにログインすれば、
 CNTKを利用できる環境の完成です!






