今回ご紹介するのは、「デジタルインサイドセールスに進化させる4つのテクノロジー」の2つ目、 WebRTC(Web Real-Time Communication)です。WebRTCはブラウザ越しに顧客とコミュニケーションを取れる技術ですが、新型コロナウイルスの流行により非対面営業が主流になり、急遽導入・活用を行った企業も多いのではないでしょうか。
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目次
Web RTC(Web Real-Time Communication)とは
WebRTCとは、Webブラウザ上で音声や映像のデータをリアルタイムにやりとりするための技術です。
WebRTCの一番の特徴は、事前に何かをインストールする必要がなく、ブラウザだけで画面共有などができることです。インストールが必要なものですと、顧客の「面倒だからいいよ」、「権限がないからインストールできない」といった一言で話が終わってしまうこともあるため、何もインストールせずに画面共有できることは大きなポイントです。
WebRTCの活用シーン
では、デジタルインサイドセールスにおけるWebRTCの活用シーンを説明します。
1.資料などの共有
インサイドセールスが顧客と会話をする際、簡単な内容であれば口頭による説明だけでも大きな支障はありませんが、話の内容が複雑なものなどは資料を使って説明をすることもあります。その場合は事前に資料を送付したり、その会話中にメールに添付して送ったりしてきました。しかし、WebRTCでは、インサイドセールスが自身のパソコン上で資料を開き、その開いた画面を相手先とリアルタイムで共有して説明することが簡単にでき、双方わずらわしさがありません。さらにデモンストレーションを行うとなるとこれまではその場に行くしかありませんでしたが、リアルタイムの画面共有により、インサイドセールスでもインターネット越しにデモンストレーションができるようになりました。
2.「顔の見える」営業対応も可能
さらにもう一つ、インサイドセールスならではのメリットもあります。WebRTCツールの機能にもよりますが、パソコンに内蔵されているカメラでインサイドセールスを映し、顧客にこちらの顔を見せる、ということが可能です。インサイドセールスの「顔が見えない営業」という弱点を解消することができ、顧客のインサイドセールスに対する信用はより深まるのです。
これまでは、難しい話になれば訪問営業で対応せざるを得ませんでしたが、WebRTCを活用し、インサイドセールスがより深い営業プロセスに入り込むことによって、営業活動の効率化がますます進むでしょう。
つまりWebRTCは、インサイドセールスの活動を訪問営業が行う活動により近いものへと変えることを可能にしたのです。
なお、これはインサイドセールスだけではなく、訪問営業の現場でも同様に効果が期待されます。遠隔地の顧客に訪問の二週間後に再訪して説明するよりも、訪問後すぐに画面共有で顔を見せながら説明したほうが効果的です。
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おわりに
非対面営業が定着してきた昨今において、WebRTCは営業活動の効率化・活性化に欠かせないツールになりました。ただ、急遽コロナ禍に対応するために「とりあえずデジタル化をした」だけで終わらせてはもったいない。さらなる営業成果をあげるため、営業DXの導入を進めるきっかけにしてはいかがでしょうか。
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